手に負えない
自分の手に負えないことをやる
井上雄彦氏のことば。
自身でコントロールできる範囲のことであると
作品が小賢しいものになってしまうことは目に見えているから。
これは、何かを創り出すことを経験した人であれば、
どこか共感できることではないでしょうか。
自分のキャパで対応できるだろうと感じるときは、
そこに自分の必死さが、熱が、込められない。
結果として、
「こんなのどうでしょう?好きでしょう?」
っていうものになる。
とても小賢しいものになってしまう。
同時に、自分が変化・成長することもできない。
手に負えないことをやるときは、
もがき、苦しんで、必死で生み出すことになる。
成果物から、その必死さがひしひしと伝わってくる。
自分は変化し、成長していく。
井上雄彦氏は、
今まで自分が描いてきた漫画から、描く手法やテーマを変えて、
手に負えないことに取り組んでいる。
今までやってきた同じ何かに取り組むときでも、
自分の手に負えないものにできるポイントはいくらでもある。
その、手に負えないポイント、をどこにするのかを
明確に意識して取り組むことが大事。
それがそのプロジェクトの自分にとってのテーマであり、
成長ポイントになる。