割り切りとは、魂の弱さである
田坂さんの動画を見て(聞いて)いると、よく出るフレーズ。
文芸評論家の亀井勝一郎さんの言葉らしい。
割り切る、というのは、楽になるための選択、と言えると思う。
魂が弱ければ、楽になる方に流れるし、
魂が強ければ、楽かどうかよりもっと崇高な指標で選択できるのだろう。
ちょっと前にプロゲーマーのウメハラの放送を見ていて、
ウメハラが同じくプロゲーマーのハイタニと以前に会話した中で、
(ハイタニ)
1年を振り返って、自分は結局強キャラに、キャラ性能で負けてしまった。
このまま今のキャラでいくのか、強キャラに切り替えるべきなのか迷う。
といったような話があったらしい。
今のキャラでいくのか、強キャラに切り替えるのか、
どっちを選ぶにしても、割り切るなら簡単。
強いキャラ使っちゃえばいいや。
あるいは、弱キャラでいけるところまでいければいいでしょ。
という具合に。
けど、そう割り切らずに、
プロとして勝つ、ということにこだわって、
結果と過程をプロとして魅せる、
そのためにどうすればいいのか、
真剣に考えるからこそ葛藤が生まれる。
そうした葛藤の末の決断は、
割り切りの、楽になりたいというものとは
違う目的、意志を持った選択になる。
結果として何を選ぶかよりも、どういう思いで選んだか、だ。